昨年10月の市長選で無投票再選された太田前市長は、11月に急逝されました。2期目が始まったばかりで、1期目の成果の上にいよいよ各分野にわたって市の発展の土台を広く厚くしていこうとしていた矢先のことでした。本人の無念は計り知れませんが、多くの市民もそれぞれに無念の思いだったのではないでしょうか。
1期目、長野県初の「多様性を尊重し合う共生社会づくり条例」の制定は、差別と分断を公然と主張する政党が勢いを増し、個人の尊厳と多様性をないがしろにする政治と新自由主義的経済がはびこる日本と世界にあって市民を大きく励ますものとなっています。私が2025年9月定例会一般質問に対して市長は「社会が閉塞したときに外国人、あるいは一定の民族に対する誹謗、あるいは差別を基に、それを打開しようとする、こういった試みというのは、1929年に政権を取り戻したナチス・ドイツ、あるいは現在でも西洋の幾つかの民主国家において、極右勢力が伸張しているという状況がありまして、これは危惧すべき」「多様性の大切さについて考えを同じくする幾つかの市長と共に何か行動を起こそうという気はございます・・・時期を得て有効な効果を持つ・・・他の首長さん方と共同でメッセージの発信は検討してまいりたい」と答弁されました。
平和の課題についても、今年度戦後80年・市制施行20周年記念事業を各種大々的に実施しました。また「憲法9条は守るべきだという信念を学生時代から持っている」と度々議会でも答弁されてきた太田前市長には、9条を骨抜きにして自衛隊を世界中でアメリカと共に戦争ができる軍隊に変えようとする動きには、危機感を持っていたと思われます。
これからという時に太田前市長が亡くなられたことは、安曇野市にとって計り知れない損失でありますが、太田市政の継承を掲げ、無投票当選された中山栄樹新市長に期待し、私たちにできることに力を尽くしたいと思います。そして、安曇野市が地方自治の本旨に則り、市民の福祉向上のために国に対してはっきり言うべきことをいう市制を目指していく決意です。


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